死者の書・口ぶえ
折口信夫/岩波文庫
国文学者・民俗学者である著者によって書かれた幻想小説。舞台は平城京が栄えた頃の奈良。當麻寺に伝わる中将姫伝説を源泉に持つ物語となっている。
出版社の紹介文に「比類ない言語感覚が織り上げる物語は,読む者の肌近く忍び寄り幻惑する」とあるように、独自の世界観で構築された難解な小説として知られている。雑誌連載時は時系列に沿って展開していた物語が、単行本にする際に組み替えられ時間軸が錯綜。幻想的な物語がより読者を幻惑するような構成へと生まれ変わった。
ーーー岩波書店 紹介文ーーー
「した した した.」雫のつたう暗闇,生と死のあわいに目覚める「死者」.「おれはまだ,お前を思い続けて居たぞ.」古代世界に題材をとり,折口信夫(1887−1953)の比類ない言語感覚が織り上げる物語は,読む者の肌近く忍び寄り幻惑する.同題の未発表草稿「死者の書 続編」,少年の眼差しを瑞瑞しく描く小説第一作「口ぶえ」を併録.(注・解説=安藤礼二)
発行:岩波書店
シリーズ:岩波文庫
仕様:文庫版 328ページ
発売日:2010年5月14日
近藤ようこによるコミック版はこちら
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