モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語
内田洋子
文春文庫
モンテレッジォの村人はかつて本を担いでイタリアじゅうを行商していた。山奥の村で本を仕入れ各地を売り歩き、なかには町に根差して書店を開いた人たちもいて…。その子孫を訪ね歩き貴重な話を集め、本を読むこと売ることの原点を感じさせる傑作ノンフィクションです。
文庫化にあたり、構成を一部変更。写真数点を加え、〈文庫版あとがき〉を追補。
※単行本はこちら
ーーー文藝春秋 紹介文ーーー
各紙誌から絶賛、書店員からの熱い応援を得たロングセラーが、
リニューアル+パワーアップして待望の文庫化。
きっかけはヴェネツィアの古書店だった。客たちのどんな難しい注文にも応じ、頼まれた本は必ず見つけてくる。(ただ者ではないな)と修業先を聞いてみると、「代々、本の行商人でした」
トスカーナの山奥のその村、モンテレッジォでは、何世紀にもわたり村の人が本の行商で生計を立て、籠いっぱいの本を担いでイタリアじゅうを旅した。各地に書店が生まれ、「読む」ということが広まった。
わずかに生存している子孫たちを追いかけ、消えゆく話を聞き歩き、歴史の積み重なりを感じながら、突き動かされるように書かれた奇跡のノンフィクション。
Yahoo! ニュース本屋大賞2018〈ノンフィクション本大賞〉ノミネート。
文庫化にあたり、構成を一部変更。写真数点を加え、〈文庫版あとがき〉を追補。
本と本屋の原点を示してくれる、読み継がれるべき1冊。
担当編集者より
単行本刊行時に「本を読むこと売ることの
原点を思い出させてくれる」と絶賛された1冊が、
リニューアル+パワーアップして文春文庫に登場です!
代々本を担いで国じゅうを売り歩き、
生計を立ててきたこの村の人々と、交流を続けている内田さん。
村の子供たちを日本に招待する約束もしているそうです。
本に導かれ様々な出会いから生まれた奇跡のノンフィクション。
発行:文藝春秋
シリーズ:文春文庫
仕様:文庫版 336ページ
発売日:2021年11月09日