商品説明
サイレンと犀
岡野大嗣/書肆侃侃房
もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい
河川敷が朝にまみれてその朝が電車の中の僕にまで来る
日々のなかにあって、見ているはずなのに気づかなかったことが、岡野さんの短歌によってまざまざと浮かび上がってきます。”自分が「忘れたくない」と思った何かを、見知らぬ誰かにも伝えたい”そんな思いが込められた岡野大嗣の第一歌集です。
ーーー書肆侃侃房 紹介文ーーー
死にたいが、生きたい
同じ命をみても、言葉にせざるをえない。忘れないために。
(長谷川健一 シンガーソングライター)
本音の祈り
書かずにいられなかった"今"が、鼓動を打ちはじめる。
(東 直子)
【著者プロフィール】
1980年大阪生まれ。2011 年に短歌を始める。まもなく木下龍也の作品に出会い、刺激を受けて作歌を続ける。2012 年、結成当日解散型不定形ユニット「何らかの歌詠みたち」を始動、短歌朗読をしたり作品集をつくる。2013年、田中ましろの企画・制作による「短歌男子」に参加。2014年、連作『選択と削除』で第57回短歌研究新人賞次席。
【5首】
もういやだ死にたい そしてほとぼりが冷めたあたりで生き返りたい
ともだちはみんな雑巾ぼくだけが父の肌着で窓を拭いてる
河川敷が朝にまみれてその朝が電車の中の僕にまで来る
そうだとは知らずに乗った地下鉄が外へ出てゆく瞬間がすき
つよすぎる西日を浴びてポケットというポケットに鍵を探す手
発行:書肆侃侃房
仕様:四六判 ソフトカバー 144ページ
装画:安福 望
装丁:駒井和彬
発売日:2014年12月17日