商品説明
絵にしかできない
諏訪敦 大竹昭子
カタリココ文庫
独自の視点とテーマ性で緻密な絵を生みだす画家・諏訪敦と大竹昭子との対談です。「写真みたい」というひと言では到底片付けられない絵の世界。モノクロですが作品図版も収録しており、言葉とともに諏訪さんの世界を深く知り感じることのできる1冊です。
本書はカタリココ文庫の第10号となります。
今なら10号刊行記念ペーパー「横断的思考のススメ」がついています(画像2枚目)
ー−−カタリココ文庫紹介文ー−−
カタリココ文庫10号は画家、諏訪敦と大竹昭子による対談『絵にしかできない』をお届けいたします。諏訪敦は緻密な描法で知られ、絵画制作に注ぎ込むエネルギー、技術、パッションは尋常ではありません。
写真と絵画はどちらも二次元の表現ですので、対象が克明に描きだされている場合、写真と思いちがいすることがよくありますが、具象絵画には長大な時間と根気を求められ、見かけは似ているようでも両者のあいだには大きな隔たりがあります。「写真みたい」という一言で片づけてしまうと決して見えてこない深淵が、そこには横たわっているのです。
スペイン留学を機に日本人の身体が気になってはじめた舞踏家の大野一雄・慶人のシリーズ、父の遺体を描くことで互いの関係を見つめ、死の存在を問うた<father>、満蒙開拓団として大陸に渡った祖父母の足跡を調査して描いた<棄民>シリーズなど、彼の創作は詳細な取材を通して自分の足下を深く掘り下げることからスタートします。その過程はまるで文学者のようです。
本号では2019年9月のトークと朗読会<カタリココ>と、彼のアトリエでおこなったつづきの対談を収録し、巻末には彼の活動歴を示す詳細な年譜を載せました。美術家の図録には年譜がないことが多いので、本号でそれが実現できたのを嬉しく思います。
2022年12月17日から東京・府中市立美術館で諏訪敦「眼窩裏の火事」展が開催されます。この小さな本が諏訪敦というたぐいまれな画家を理解する一助になればさいわいです。
発行:カタリココ文庫
仕様:文庫版 カバーなし 88ページ
編集協力:大野陽子、綾女欣伸、大林えり子(ポポタム)
装幀:横山 雄
表紙・図版:諏訪 敦
発売日:2022年12月