商品説明
キャラメル工場から 佐多稲子傑作短篇集
佐久間文子(編)
ちくま文庫
ーーー筑摩書房紹介文ーーー
誇りと悲しみ、疼きと迷い。
全部、佐多稲子が書いてくれていた。
――斎藤真理子(翻訳者)
悲しみに泣いていても、主人公は誰かが閉め忘れた水道の蛇口の栓を無意識に閉めにいく。
佐多稲子もまた、そうやって生きてきた。――佐久間文子(「編者あとがき」より)
少女工員の労働の日々を描く第一作「キャラメル工場から」をはじめ、労働、地下活動、戦争の経験などを描き昭和を駆け抜けた作家、最良の短篇選集。
著者プロフィール
佐多 稲子 (サタ イネコ) (本文)
小説家。1904年、長崎県生まれ。1915年、一家をあげて上京。その後、キャラメル工場の工員、料理屋の女中、日本橋丸善の店員などになる。28年、最初の作品「キャラメル工場から」を発表し、作家として出発する。著書に『私の東京地図』『樹影』(野間文芸賞)、『時に佇つ』(川端康成文学賞)、『夏の栞』(毎日芸術賞)〔以上、すべて講談社文芸文庫〕などがある。1998年没。
佐久間 文子 (サクマ アヤコ) (編集)
1964年、大阪府生まれ。86年、朝日新聞社に入社。文化部、「AERA」、「週刊朝日」などで文芸や出版についての記事を執筆。2009年から11年まで書評欄の編集長を務める。11年に退社しフリーに。著書に『「文藝」戦後文学史』(河出書房新社)、『ツボちゃんの話』(新潮社)がある。「美しい人 佐多稲子の昭和」を藝術新聞社ウェブサイトにて連載。
発行:筑摩書房
仕様:文庫判 288ページ
発売日:2024年3月11日