商品説明
山學奇譚 特集 幽霊
ルチャ・リブロ
ーーールチャ・リブロ紹介文ーーー
私と家人は、二〇一六年に街から東吉野村という奈良の山村に引越しました。自分たちなりにステップアップを目指す中で挫折、家人はオーバーワークで体調を崩していました。
東吉野村で暮らしてから、例えば雑誌に出ているみたいな「三〇代のライフスタイルはこんな服を着ていて、こんなスケジュールを過ごし、こんな家に住んでいる」というモデルケースに、自分たちが全く当てはまらなくなったことに気がつきました。
「私たちは社会から見えていないのかもしれない」と思い至り、「それって、なんだか幽霊みたいだ」と少し可笑しくなりました。そういえば、私たちの最初の著書にしても『彼岸の図書館 ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)というタイトル。彼岸に住んでいるのは、きっと幽霊です。
幽霊にも日常があります。幽霊と日常、というのは言葉として大変ミスマッチな組み合わせではありますが。いつしか幽霊は、日常の中で眼差したものを糸に乗せるようになりました。刺繍を通してあなたは、幽霊の日常を垣間見るかもしれまいせん。それは寂しい、置き去られた光景なのでしょうか。
この zine では、展示「幽霊の日常」のテーマに寄り添い、幽霊について四人の著者、 柿内正午さん、田中志野さん、青木真兵、青木海青子が自由に捉えて考えたあとさきを記録します。私たちにとって幽霊とは、一体どういうものなのでしょう。
目次
幽霊、すずめばち、山の風景/ 青木海青子
幽けき予感のイメージ/ 柿内正午
気、声、ないようで届くもの/ 田中志野
あの世とこの世の夕暮れに/ 青木真兵
山村夫婦放談/ 青木真兵×マスク
発行者 人文系私設図書館ルチャ・リブロ
仕様:B6判 42ページ
写真・装画 青木海青子
装幀 松井祐輔( H.A.B)
印刷・製本 イニュニック
発売日:2023年9月27日