商品説明
カラスは言った
渡辺優
中公文庫
ーーー中央公論新社紹介文ーーー
ある日、突然、カラスが言った。
「横山さん、第一森林線が突破されました。至急連絡をください」
僕は横山ではなく、森林線も知らない。
職場と家の往復だった日常に迷い込んだカラスに誘導され家を出ると、《ズッキーニ》なる配信者に追われ、仙台から名古屋までフェリーでの逃避行を余儀なくされる。
情報をもつ鳥と何もない僕。
旅の果てで見つけたものとは――？
著者プロフィール
渡辺優 （ワタナベユウ） （著）
一九八七年宮城県生まれ。大学卒業後、仕事のかたわら小説を執筆。二〇一五年に「ラメルノエリキサ」で第二十八回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。他の著作に『月蝕島の信者たち』（双葉社）、『女王様の電話番』（集英社）、『クラゲ・アイランドの夜明け』（中央公論新社）などがある。
発行：中央公論新社
仕様：文庫判 272ページ
発売日：2025年11月20日
