長い話
柴沼千晴
【関連書籍】
同時刊行『生活の観客』柴沼千晴
ーーー著者紹介文ーーー
演劇が、音楽が、文学が、映画が、
写真が、絵画が、日記が
世界をよく見るための通り道だとしたら? (本文より)
それぞれの場所で暮らしていても、
一緒に生きていると思えることについて、
最近はずっと考えている。(帯文より)
毎日の日記を束ねることで日記本を制作してきた著者初の「日記エッセイ集」。2025年の日記の中から、演劇や音楽、本などの作品を鑑賞した6日間の日記を抜粋し、計3万字の作品として纏めました。(いずれも『生活の観客』にも収録している日付ですが、日記は異なる文章です)。
自分の生活を綴りながら他者の痛みを想像し、「それぞれの場所で暮らしていても、一緒に生きていると思えること」を考え続ける日々。著者が日頃から関心を持つ文化芸術の作品に触れる(=観客である)ことは、そのアーティストの考え方を借りて世界をよりよく見ようとする営みでした。
そして、それを受け取った自分の中に何が起こったかを自分なりの通り道(=日記)で書き残すことで、その作品に出てきた人やその作品をつくった人、そしてまだ出会えていない誰かへの応答を試みました。『生活の観客』と対をなすもうひとつのまなざしのドキュメンタリーであり、また、ひとりの人間が、表現に向かうまでの物語です。
参考:目次(日記に登場する作品・アーティスト)
3月2日(日)、3月4日(火) 見切れる舞台とわたしたちの距離 ——バストリオ『トーキョー・グッドモーニング』
5月21日(水) 想像の限りにおける、他者の遠さを歩く ——幽体コミュニケーションズ『文明の欠伸』
7月5日(土) 休職中のわたし、あるいは100年後のあなたへ ——ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』
7月31日(木) 星の、土地の、いのちの気配を見つめて ——大崎清夏『湖まで』
8月23日(土) たましいに隔たりがないのだとしたら ——葦の芸術原野祭2025『葦の波 part4』
9月3日(水) 両方がある、両方になる ——kanekoayano『kanekoayano Hall Tour 2025 “石の糸”』
発行:柴沼千晴
仕様:A5変形 ミシン綴じ製本 72ページ
装丁・組版:栗本 凌太郎
印刷・製本:イニュニック
発売日:2025年11月30日