商品説明
犬儒派宣言 とまどい歩む哲学な日々
一ノ瀬 正樹
講談社選書メチエ
ーーー講談社紹介文ーーー
すべては一匹の犬との出会いから始まった――。
思いがけず犬を迎え入れることになった著者が過ごした、にぎやかで愛おしくも、ちょっぴり切ない日々を綴った哲学エッセイ。犬たちの他愛ないイタズラや、人生の転機、そして別れ……彼らとともに過ごすことで起きた大小さまざまな出来事を、英米哲学研究の第一人者でもある著者ならではのまなざしで描く。
日常生活のすぐ隣に、こんなにも豊かな哲学の世界が広がっていることを教えてくれる。
「余は、大王のアレクサンドロスだ」という名乗りに「そして俺は、犬のディオゲネスだ」と答えた哲学者シノペのディオゲネス。「犬儒派」は、「キュニコス派」の訳であり、この紀元前4世紀ころの古代ギリシアの哲学者の名とともに知られている。犬儒派は価値の逆転を真骨頂とする哲学の潮流である。
「犬儒派」を宣言する本書は、ディオゲネスからさらに一歩進んで、犬の目線で世界を眺めることを提案する。
犬のまなざしで見ると、世界はどのような姿をしているのか。人間が動物とともに生きていくとは、どのような営みなのか――。哲学研究者である著者ならではのユーモアあふれる珠玉のエッセイ。
【本書の内容】
はじめに
序 哲学を選んだことの本意・不本意
第1章 しずかと牛若の日々
第2章 キュニコス派と犬儒派、そして「犬に酔える哲学」
第3章 「ハチ公物語」と犬儒派の哲学
第4章 犬儒派哲学への道のり
おわりに
文献表
著者プロフィール
一ノ瀬 正樹 (イチノセ マサキ) (著)
一九五七年、茨城県生まれ。土浦第一高等学校、東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科教授を経て、東京大学名誉教授、オックスフォード大学名誉フェロー、武蔵野大学教授。専門は哲学。
主な著書に『人格知識論の生成』(東京大学出版会)、『英米哲学史講義』(ちくま学芸文庫)、『死の所有』、(東京大学出版会)、『いのちとリスクの哲学』(ミュー)、『ためらいと決断の哲学』(青土社)、主な論文に‘Normativity, Probability, and Meta-Vagueness’, (Synthese. vol. 194, No. 10, pp. 3879-3900, 2017), ‘The Death Penalty Debate: Four Problems and New Philosophical Perspectives’ (Journal of Practical Ethics. vol. 5, No. 1, pp. 53-80)など。
発行:講談社
仕様:四六判 224ページ
発売日:2026年4月16日