商品説明
新百姓宣言
おぼけん / 雑誌『新百姓』編集長
ている
ーーーている舎紹介文ーーー
人間がシステムに隷属するのではなく、創造の主体として、一人ひとりの創造性がより自由に解放されるには?
本書では、今のCapitalism(資本主義)に至る社会システムのコンテキストとその本質や機能不全について考えた上で、「つくる喜び」を最も大切にするCreativitism(創造性主義)というあり方を提示しそれに向けた世界観や価値の転回について論じます。
そして、Creativitismの観点から見た暮らしや仕事のあり方と、それに基づいた新たな社会の仕組みについて、仮説を提示します。カネを最重視するCapitalismをはじめ、従来の権威的な主義と違って、Creativitismが最も大切にする「つくる喜び」は、あくまで私たち一人ひとりが個人的に、自らの感覚によってしか確認できないものです。
だからこそ、身の周りの衣食住から、物事の解釈や意味づけという「見方」まで、あらゆるレイヤーで私たちは一人ひとりが創造の主体であり、日常の中のどんな営みからでも、「つくる」を楽しみはじめられる。Capitalismの限界が様々な面であらわになりつつある今、既存の社会システムに疑問を持ち、生き方や働き方を根本的に考え直す人が増えているのではないでしょうか。
「常識」や「正解」にただ沿うのではなく、自分が本当に大切にしたいことを、大切にしたい。狭い範囲でコントロールするのではなく、より広い縁起の中で、偶発性を楽しみつつ、自分が思い描くものを、自らの手でつくってみたい。もしもそういった思いを抱いているのならば、本書はそういう方々に友人のように寄り添い、問いかけ、背中を押し、ともに考え歩むような一冊になり得ると思います。
本書が、手に取ってくださったお一人お一人にとって自身の秘めた創造性に気づき、より花開かせるきっかけの一つになれれば幸いです。
目次
新百姓宣言
補論
はじめに
1 内なる革命論
ーCapitalismの限界
社会システムのコンテキスト
Capitalismの本質
Capitalismの功績
Capitalismの限界
Capitalismの機能不全
機能不全1:イノベーションの源泉である個性の画一化
機能不全2:人間を無力化することで成長する経済
機能不全3:共同体を破壊することで失われる柔軟さ
なぜCapitalismに代わる新たな社会システムが出現しないのか?
ー機械論から縁起論へ
1 「世界」の見方が変わる
2 「時間」の見方が変わる
3 「富」の見方が変わる
ーCapitalismからCreativitismへ
人間の本質とは?
「つくる喜び」を最も大切にするCreativitismへ
理想の状態としての「遊ぶ」
「成功」と「成長」の新たな定義
Creativitismにおける「成功」
Creativitismにおける「成長」
CapitalismからCreativitismへの変容によって反転する価値
Creativitismにおける暮らし方、働き方、学び方、交わり方
▪︎暮らし方
▪︎働き方
▪︎学び方
▪︎交わり方
ー批判への応答
Q CreativitismはCapitalismを否定するのか?
Q Capitalism同様、Creativitismも結局は新たな権威を生み出すのではないか?
Q 創造性は如何にして数値化され、適切に管理されるのか?
Q Creativitismでは、気候変動や紛争といった地球規模の構造的課題を解決できないのではないか?
Q Creativitismは、人間を怠惰にするのではないか?
Q Creativitismはテクノロジーや社会システムを否定し、自然回帰を促しているだけではないか?
Q Creativitismは、私たちの意識を身近な環境のみに集中させることで、文明の発展を停滞させ、退化させるのではないか?
2 探究の軌跡 「見方」というレバレッジポイントの発見
気づき1:冒険は安心の中で育まれる
気づき2:承認欲求のために利用される社会課題
気づき3:システムに依存する人ほど、変革を望まない
気づき4:人間は変わることを恐れる
気づき5:誰にも「社会」は操作できない
気づき6:レバレッジポイントを突くべし
気づき7:「見方」を変えれば「世界」が変わる
気づき8:「物語」が「見方」をつくる
気づき9:「問いかける」というあり方
気づき10:余白を提示することの意味
気づき11:「問い」としての製品やサービス
気づき12:雑誌『新百姓』という問い
気づき13:「素人」の時代
3 武器としての「衣食住をつくる知恵と技」
はじまりのおわりに
喜びの日々
恐れ
違うからこそ味わえる喜び
資本主義への疑問
虚構に踊らされる人間
「世界は自分の鏡」
思い通りにならない世界
死の意味の発見
生かされている私
人はみな創造の主
付録:How to Create Society of Creativitism
冒険としての「新しい文明づくり」
冒険を楽しむコツ1:小さく試す
冒険を楽しむコツ2:課題を機会に
冒険を楽しむコツ3:物語る
冒険を楽しむコツ4:共創する
冒険を楽しむコツ5:できることから始める
参考資料
著者紹介
著者プロフィール
おぼけん / 雑誌『新百姓』編集長 (オボケン) (著)
1982年、国東半島の兼業農家に生まれる。大学で文化人類学を学んだ後、
カネにならないという理由で父が稲作を辞めたことから資本主義に疑問を持ち、証券会社に就職。
リーマン・ショックでさらに疑問を深め、2010年に退職、世界の経済の現場を巡るフィールドワークへ。
2013年に帰国後、資本主義に代わる新たな社会システムを探究するため、社会課題解決を志す起業家向けの相互扶助コミュニテイ形成型創業支援プログラムを立ち上げ、83社150名の起業家に伴走。
2018年より、カネを目的としない次世代起業家向けの新たな投資の枠組みを探究するため、Mistletoeにてスタートアップ投資に携わる。
その傍ら、自治体や大学と連携し起業家の苗床づくりを手掛けるおせっかい社かけるを創業。
2021年、大分県国東半島に移住、「つくるを探究する暮らし」を始める。
2022年、施とともに雑誌『新百姓』を創刊し、現職。
著書に『なぜ日本人はこんなに働いているのにお金持ちになれないのか? 21世紀のつながり資本論』(いろは出版)など。
発行:ている舎
仕様:文庫判 256ページ
発売日:2024年5月15日