商品説明
本とねこと青い自転車
辻山 良雄
信陽堂
ーーー信陽堂紹介文ーーー
それまでずっと忘れていたが、
世界はいつでも
はじめて触れるものに
あふれている。
日常の埃が堆積し、
開かなくなっていた扉が
すこしだけ開いて、
そのあいだから
光が差しこんできた。
(「ねこのひかり」より)
神戸で育った少年のころ、大学時代を過ごした早稲田近辺のこと、人生で出会ったさまざまな本、そして猫たち。さまざまな媒体へ寄せられた文章と新たな書き下ろしで編まれた手のひらサイズの小さな随筆集です。
たっぷり収録されたイラストレーター坂本千明さんの静謐な版画が文章と響き合います。
薄明の日々のなかで光を拾いあつめるように書かれた、東京・荻窪の〈本屋 Title〉店主辻山良雄の最新随筆集。
目次より
たんていの地図
手製の『モチモチの木』
二軒の本屋
わたしの修業時代
「芝生を刈ること」について
カルチベイトする/される
ノーウェア・マン
空腹は最高のスパイス
贈ったり贈られたり
山笑う
小さな声でうたう歌
偏屈さと愛情と
いまもどこかの本屋で
不死鳥のような本について
一本の木
〈わたし〉という奇跡
小説 ねこのひかり
たびとてんてん
すずとあずき
ニューヨークのブックワーム
千駄ヶ谷・表参道あたり
歩き、歩いて
ひねもすのたり
わたしの神戸案内
家を売る
長い夜
てんてん、帰ってくる
青い自転車
版元から一言
開店から10周年を迎えた〈本屋 Title〉の店主・辻山良雄。こまやかな記憶をたどるエッセイや本のポートレイトを鮮やかに切りとる書評の書き手として注目を集めています。本書はさまざまな媒体に発表されたテキストに新たな書き下ろしを加え構成されました。イラストレーター坂本千明さんによる静謐な版画が文章と響きあう、てのひらサイズの小さな随筆集です。
著者プロフィール
辻山 良雄 (ツジヤマ ヨシオ) (著)
本屋Title店主。兵庫県神戸市生まれ。書店勤務ののち独立し、2016年1月東京・荻窪に新刊書店とカフェとギャラリーの店〈本屋 Title〉を開く。書評やエッセイなどの執筆、ブックセレクションの仕事も行う。著作に『本屋、はじめました』(苦楽堂・ちくま文庫)、『365日のほん』(河出書房新社)、『小さな声、光る棚』(幻冬舎)、『しぶとい十人の本屋』(朝日出版社)、画家のnakabanとの共著に『ことばの生まれる景色』(ナナロク社)がある。
発行:信陽堂
仕様:四六変形判 縦173mm 横130mm 厚さ16mm 重さ 225g 208ページ 上製
発売日:2026年8月25日