商品説明
あるはずの試み 友田とんエッセイ・小説集��
友田とん
H.A.B
※直取引店舗限定ポストカード付き
ーーーエイチアンドエスカンパニー紹介文ーーー
いったい、この本屋さんの棚の向こう側に何があるというのか?
「パックの反対面には様々な情報が列挙されている。成分、製造者やその所在地、「アレルギー物質 乳成分」というもっともな表記もあるが、ここで気になるのが「120℃ 2秒の殺菌」だ。これ自体は見慣れた文言であるが、それをどうやってやっているのか? 鍋でぐつぐつと沸かすのだろうか。それとも、120℃に熱せられた管を2秒で通過させるといったやり方だろうか。わからない。読んだ者に決してわからないのに、決まってこう書いてある。ここにわかりやすさとは無縁の言葉がある。」(本文より)
『『百年の孤独』を代わりに読む』(ハヤカワ文庫)、『「手に負えない」を編みなおす』(柏書房)など、取るに足らない日常の営みに目を向け、そこに独特の可笑しさを見出す著者による作品集。連作エッセイ「本屋に行く」を中心に、各媒体に書かれた作品を精選し、書き下ろしを加えて単行本化。
版元から一言
『『百年の孤独』を代わりに読む』(自主出版→ハヤカワ文庫)、『『手に負えない』を編みなおす』(柏書房)などの著書がある、友田とんのエッセイ・小説集第二弾。
本屋の文芸誌にあった、実際に温度を感じる「ぬくもり」。
追悼文「宮沢章夫さんのこと」。
村上春樹の新刊発売に並んだときの勘違いから呼び起こされる作家論。
電車になりきった幼少期の思い出と、時刻表を復元する試み。
牛乳のパックの成分表示「殺菌 120℃ 2秒間」の謎、そしてその「あるはずのない後日譚」。
日常のふとしたことに可笑しさを見出し、文章を紡ぐ。当店のPR誌連載の「本屋に行く」ほか、各媒体で書かれたエッセイ、小説を精選して収録。前作『ナンセンスな問い』から三年。「ナンセンス」な「問い」かけから、少しだけはみ出し動き始めた「あるはず」の「試み」。
著者プロフィール
友田とん (トモダトン) (著)
作家、編集者。1978年京都市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、同大学大学院理工学研究科博士課程修了、博士(理学)。企業で研究開発に従事するかたわら、2018年に『『百年の孤独』を代わりに読む』を自主制作(2024年にハヤカワ文庫NFより再刊)。同書を全国の本屋さんへ営業したのを契機に、ひとり出版社・代わりに読む人を立ち上げる。日常や文学に可笑しさを見つける作品を発表しながら、独特の視点を持つ様々な著者の小説やエッセイを刊行する。著書に『「手に負えない」を編みなおす』(柏書房)、『ナンセンスな問い』(エイチアンドエスカンパニー)、『先人は遅れてくる』『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』(代わりに読む人)、『ふたりのアフタースクール』(太田靖久氏との共著、双子のライオン堂)などがある。
発行:エイチアンドエスカンパニー
仕様:四六変形判 224ページ 上製
発売日:2026年9月25日