半地下から見上げる
竹口和香
【関連書籍】『身の丈以上の平凡』竹口和香
ーーー著者紹介文ーーー
近所に美味しいパン屋さんを見つけた。
そんなことで生きていける日々。
地方へ移住し、仕事をし、人と出会い、「身の丈」の暮らしを見つけていくまでを綴った前作『身の丈以上の平凡』。本作は、その生活が一度大きく崩れたところから始まる続編です。
骨折をきっかけに一人での生活が立ち行かなくなり、奈良での療養、マンスリーマンションでの仮住まいを経て、神戶の小さな部屋へ。心身の不調を抱えながら、自分が生きられる大きさに暮らしを作り直していきます。
花を飾る。誰かのために雑炊を作る。約束をする。近所のパン屋へ行く。少しずつ人と世界に触れ、誰かに預けていた「安心」を、自分の生活のなかにも育てていく日々。
そして、再び始まる創作。痛みを掘ることで書いてきた著者が、生活を壊さずに書く方法を探します。
「私は生きるために書きたい。
書くために生きるのではなく。」
すべてが治って終わる回復物語ではありません。
痛みを書いても、傷の中で暮らし続けなくていい。
半地下から見える小さな光とともに、生きる場所を作り直していく記録です。
発行:竹口和香(私家版)
仕様:約110mm×182mm 109ページ
印刷:有限会社修美社
装丁:本間はる華
発売日:2026年10月5日