商品説明
新版 おやときどきこども
鳥羽和久
ちくま文庫
ーーー筑摩書房紹介文ーーー
この本のページをひらくと、子どもたちの声がする。その声はときに鋭く、ときにおかしくて、油断していた大人の胸を不意に射抜く。ああ、私もこんなふうに思っていた。言えなかった。忘れていた。教室で25年、子どもたちの隣にいた著者が聴きとった声に導かれて、読む人は大人と子どもの間を何度も行き来する。そのとき親と子は、「正解」ではないあたらしい光の中にいる。
解説 古賀及子
目次
はじめに
1 新しい子どもたち
大人と子どもの「現実」
それぞれのストーリー
スマホと嘘つき
いじめの関係をほぐす
入試と父の暴力
コミュ障と恋と物語り
彼女はそのままに世界を見ていた
出会い方
孤独という避難所
2 大人の葛藤の中身
子どもは簡単に自分を責めてしまう
よそよそしい家族
がんばっているのに、成績が伸びない
子どもの生き方は、もう決まっている
思春期の子どもがわからない
呪いでない宝はない
姉と弟のきょうだいにありがちなこと
えこひいきする先生
遊びと企て
3 子どもと意志
学問と祈り
死にがいを求めて生きている
関係性、それ自体が私なんだ
意志と責任
子どもは欲望を見つける
見られている
4 子どもと言葉
言葉で伝わるという誤解
弱いつながり
子どものことが「わかる」ということ
子どもという再生装置
家族のかたち─ あとがきに代えて
礼太郎くんからの手紙
解説 熱心さは失わず、けれど真に受けない親子の、どことなく大丈夫な未来
古賀及子
著者プロフィール
鳥羽 和久(とば・かずひさ):1976年福岡県生まれ。教育者、作家。専門は日本文学・精神分析。大学院在学中に中学生40人を集めて学習塾を開く。現在、株式会社寺子屋ネット福岡代表取締役。学習塾「唐人町寺子屋」塾長、単位制高校「航空高校唐人町」校長、オルタナティブスクール「TERA」代表を務める。現在の教室では、高校受験・大学受験指導に加え、現代川柳会、哲学対話、リベラルアーツなど、自分の言葉や問いに出会うための場をひらいている。著書に『親子の手帖 増補版』(鳥影社)、『君は君の人生の主役になれ』(筑摩書房)、『光る夏 旅をしても僕はそのまま』(晶文社)、『それがやさしさじゃ困る』(赤々舎)など。
発行:筑摩書房
仕様:文庫判 304ページ
発売日:2026年10月13日