商品説明
一日の終わりの詩集
長田弘/みすず書房
〈いつかはきっと/いつかはきっとと思いつづける/それがきみの冒した間違いだった/いつかはない/いつかはこない/いつかはなかった/人生は間違いである/ある晴れた日の夕まぐれ/不意にその思いに襲われて/薄闇のなかに立ちつくすまでの/途方もない時間が一人の人生である/ひとの一日はどんな時間でできているか?〉
記憶、愛する、空の下、人生。生きていくなかで、大切なかけがえのないものたちについて、詩が問いかけてきます。その問いに思いを馳せるうちに、詩の世界の中へ。
一日の終わりに1篇ずつ思いを馳せながら読みたい詩集です。
ーーーみすず書房 紹介文ーーー
「人生ということばが、切実なことばとして感受されるようになって思い知ったことは、瞬間でもない、永劫でもない、過去でもない、一日がひとの人生をきざむもっとも大切な時の単位だ、ということだった」
〈いつかはきっと/いつかはきっとと思いつづける/それがきみの冒した間違いだった/いつかはない/いつかはこない/いつかはなかった/人生は間違いである/ある晴れた日の夕まぐれ/不意にその思いに襲われて/薄闇のなかに立ちつくすまでの/途方もない時間が一人の人生である/ひとの一日はどんな時間でできているか?〉
つまるところ、詩とは過ぎゆく時間と対峙して、自らとことばを確保する営為ではなかろうか? この100年という長い一日の終わりを前にして、これまで素の自分をナマのかたちで表現すること少なかった詩人=長田弘が、はじめて、凛としていさぎよく、自らの〈人生の秋〉を詩った「私」詩篇。
発行:みすず書房
仕様:A5判 ハードカバー 88ページ
発売日:2000年9月