商品説明
風をこぐ To Row the Wind
橋本貴雄
「写真の中の一匹の犬を見ていたら、いつの間にかわたしの奥深くに入りこんでいた。
知らない犬なのにどうしてだろうと驚きながら、こんなことを思った。
人は誰もが怪我をした犬を心の中に飼っている。
その犬を大切に見守りながら旅をすれば、風景はこんなにもしみじみと見えてくるのだ、と。」
多和田葉子
福岡の路上で車に轢かれ倒れていた一匹のを犬を引き取りともに暮らした12年間。「フウ」と名付け、福岡、大阪、東京、ベルリン、住む町がかわっても、いつもそこに「フウ」がいる。写真262点と2万字のエッセイを収録。すべて愛おしいです。
ーーーモ・クシュラ 紹介文ーーーーーー
2005年、福岡の路上で車に轢かれ、倒れていた一匹の犬。著者はその犬をフウと名づけ引き取り、その後、福岡から大阪、東京、ベルリンに渡り、12年間を共に暮らしました。
『風をこぐ To Row the Wind』に収められているのは、橋本さんが12年間をともに暮らした一匹の犬、フウとの写真(262点)とエッセイ(2万文字)です。
写真集名「風をこぐ To Row the Wind」は、事故による後ろ脚の後遺症で、全身でうねるように、前脚だけで風を漕ぐように進むフウの姿から橋本さんが付けたタイトルです。
なお本写真集には、作家の多和田葉子さんが橋本さんの写真に心をお寄せくださり、推薦文をくださいました。
移りゆく季節・時間の中を散歩をするフウの後を追うように、写真集をめくっていただければ幸いです。
橋本貴雄
1980年 熊本県生まれ。2008年、 ビジュアルアーツ大阪写真学科夜間部卒業。2011年よりドイツに渡る。現在、ベルリン在住。2021年、『風をこぐ To Row the Wind』所収の写真からなる「Kette」で「キヤノン 写真新世紀」佳作(椹木野衣氏選)。
主な展示に2015年「Abjet」Galerie Emma-T(ベルリン)、「風をこぐ」冷泉荘(福岡)、2012年グループ展「Unsichtbar」galerie Bild plus (ベルリン)などがある。
発行:モ・クシュラ
装丁:岡本健+
仕様:A5変形ヨコ ソフトカバー 312ページ(写真262点、エッセイ2万字)
発売日:2021年9月28日