商品説明
モモ
ミヒャエル・エンデ(作)大島かおり(訳)
岩波少年文庫
町はずれの円形劇場にひとりで暮らす不思議な少女モモ。彼女に話を聞いてもらうと、みんな幸せな気持ちになるので町の人や子どもたちはみんなモモに会いにやってきます。けれど、「時間どろぼう」が町にやってきたことで、モモのまわりから人がいなくなっていき…。
「もしもちゃんとしたくらしをする時間のゆとりがあったら、いまとはぜんぜんちがう人間になっていたでしょうにね。ようするにあなたがひつようとしているのは時間だ。そうでしょう?」
時間とは何か、大切なものとは何かを問い直す児童文学の名作です。愛すべき登場人物たち、引き込まれるストーリー展開。時間に追われるすべての人におすすめいたします。
ーーー岩波書店 紹介文ーーー
時間どろぼうと,ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子モモのふしぎな物語.人間本来の生き方を忘れてしまっている現代の人々に〈時間〉の真の意味を問う,エンデの名作.
作者 ミヒャエル・エンデ 1929-1995
南ドイツのガルミッシュに生まれる.父は,画家のエトガー・エンデ.高等学校で演劇を学んだのち,ミュンヘンの劇場で舞台監督をつとめ,映画評論なども執筆する.1960年に『ジム・ボタンの機関車大旅行』を出版,翌年,ドイツ児童図書賞を受賞.1970年にイタリアへ移住し,『モモ』『はてしない物語』などの作品を発表.1985年にドイツにもどり,1995年8月,シュトゥットガルトの病院で逝去.
訳者 大島かおり(オオシマ・カオリ)
1931年東京生まれ.翻訳家.訳書に,シュタイナー文/ミュラー絵『ぼくはくまのままでいたかったのに…』(ほるぷ出版),アドリエンヌ・リッチ『噓,秘密,沈黙』(晶文社),ノーマ・フィールド『天皇の逝く国で』,ハンナ・アーレント『ラーエル・ファルンハーゲン』,『アーレント=ヤスパース往復書簡』(いずれも,みすず書房)ほか.
発行:岩波書店
シリーズ:岩波少年文庫
仕様:B6変型判 ソルトカバー 410ページ
発売日:2005年6月16日