せいいっぱいの悪口
堀静香
百万年書房
”目が覚めるようなうれしいことなんて、全然起きない。うれしくたって、それはすぐに目先の焦りや不安に搦めとられて簡単に消えてしまう。だから今生きていることの喜びなんて、体感することはもはやできないにひとしい。おかしくて退屈で、ただ滑り落ちていくだけの生。郵便ポストを目指す道すがら、出会った犬がかわいい。そうだよ。そうだけど。”
日常のなかから自分の内面に向き合ったエッセイ集。文学フリマで評判となり1000部を完売した同タイトルのZINEが大幅な加筆修正にて書籍化です。
深く抱えて生きている揺れ動く感情をせいいっぱいの言葉に。
暮らしレーベル01
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ー−−百万年書房紹介文ー−−
今日生きていることも、昨日生きていたことも全部本当。明日生きたいことも本当。今がすべてで、いやそんなはずはない。適当で怠惰であなたが好きで、自分がずっと許せない。事故が怖い。病気が怖い。何が起こるか分からないから五年後が怖い。二十年後はもっと怖い。今がずっといい。でも今が信じられない。なのに、今しかない。晴れていて、風が強くて、花粉がすごい。くしゃみが出る。(本文より)
−−詩人・堀静香による、生活の記録。ほかの誰でもないわたしが今生きていることの、まるごとすべて。
版元から一言
2019年秋の文学フリマ東京で発売後、評判が評判を呼び、増刷を重ね、個人誌にも関わらず1,000部完売したZINE『せいいっぱいの悪口』。
本書は、同ZINEに大幅な新規原稿と加筆・修正を加えたものになります。
百万年書房の新レーベル「暮らし」、第1弾。
著者プロフィール
堀 静香 (ホリ シズカ) (著)
1989年神奈川県生まれ。山口県在住。歌人集団「かばん」所属。中高非常勤講師のかたわらエッセイや短歌をものする。著書にZINE『せいいっぱいの悪口』(2019)、ほか晶文社スクラップブック「うちにはひとりのムーミンがいる」連載(2020〜2022)。
発行:百万年書房
仕様:四六変型判 ソフトカバー 224ページ
発売日:2022年10月31日