商品説明
ロゴスと巻貝
小津夜景
アノニマ・スタジオ
”本当は愛していると笑って言えるはずだったのに、そしていまからだってそうなれるかもしれないのに、いざ頁をひらくと思うように読めなかったころの悲しみや怒りがこみあげて涙があふれる読書というもの。そんな読書について、ある日「これまであなたはどんな本をどんなふうに読んできたのですか」と問いかけられ、一冊の本を書くことになった。心配である。とりつくろわず、正直なきもちを書けるだろうか。いや、だろうか、ではない。書くだろう。だってわたしは本に救われたことがあるのだから。”P11
ーーーアノニマ・スタジオ紹介文ーーーー
注目の俳人小津夜景は、選び取る言葉の瑞々しさやその博識さが魅力。本書では、これまでの人生と本の記憶を、芳醇な言葉の群で紡ぎ合わせる。過去と現在、本と日常、本の読み方と人との交際など、赤裸々に綴った40篇。
著者プロフィール
小津夜景 （オヅヤケイ） （著/文）
1973年北海道の生まれ。俳人。2000年よりフランス在住
2013年「出アバラヤ記」で攝津幸彦記念賞準賞
2017年『フラワーズ・カンフー』（2016年、ふらんす堂）で田中裕明賞
2018年『カモメの日の読書 漢詩と暮らす』（東京四季出版）
2020年『いつかたこぶねになる日 漢詩の手帖』（素粒社）
→2023年11月新潮文庫
2022年『なしのたわむれ 古典と古楽をめぐる手紙』（素粒社）共著
2022年『花と夜盗』（書肆侃侃房）
発行：ＫＴＣ中央出版 アノニマ・スタジオ
仕様：四六判 ハードカバー 256ページ
発売日：2024年1月6日
