生活の観客 The Diary of a Gaze
柴沼千晴
【関連書籍】
同時刊行『長い話』柴沼千晴
ーーー著者紹介文ーーー
他者や自分を見つめ、日記をつけることで一体何がわかるだろう?
いまを暮らすからだとたましいで世界との距離を測り、ともに生きていくための方法を探り続けた289日。
2022年の元日から毎日日記をつけ、年に一度か二度本をつくる著者の5冊目となる日記集。体調不良、休職、引っ越しといった個人的な変化と、演劇などの芸術鑑賞、旅、周囲の人との関わりや日常のささやかな出来事を含む2025年1月からの289日分の日記と、表題エッセイ「生活の観客」を収録。
日記をつけるという行為は、個人的な記録であると同時に、虐殺や差別、分断が蔓延する現代社会で無視できない「他者の痛み」とどう向き合うかという倫理的な試みでもあります。想像しきれない他者と関わる上で、ある程度の距離をもって「観客」として暮らすことの後ろめたさや戸惑いを、著者の感覚を込めた言葉で日々率直に書き記しながら、距離がある場所から自分ではない誰かとどのように関係できるかを思考するドキュメンタリーのような作品を目指しました。
参考:日記に登場するトピック・テーマの一部
【社会・世界】 親密さと結婚/区役所で聞こえる会話/停戦合意のニュース/デモに参加してみること、そこでの景色
【日常・内省】 元旦の街の犬/満月と体調不良/『私の生活改善運動』としての引っ越し/休職と退職/幸せは一斤のパン
【他者との距離】 歯磨きしている人を観察/タルトをつくるのを見る会/フリマでうさぎのぬいぐるみを買う
【作品との交差】 生活と日記と作品の関係性について/記録から表現をつくるワークショップ/この数日間を一本の映画に
するなら
発行:柴沼千晴
仕様:四六判変形 並製本 316ページ
装丁・組版:川島康太郎+川島雄太郎
印刷・製本:イニュニック
発売日:2025年11月30日