商品説明
五感巡礼 大竹昭子短文集
大竹昭子/カタリココ文庫
トークと朗読イベント<カタリココ>から生まれたレーベル「カタリココ文庫」。こちらは大竹昭子さんによるエッセイ集です。「放浪の効用」「聞こえてくるあの音は?」「シマの境界」「ことばの飛び地」「『わたし』のなかのたくさんの『他人』」を収録。五感を意識してあたまのなかをめぐる思索が刺激的です。
ーーーカタリココ文庫編集部 紹介文ーーー
カタリココ文庫、2021年最初の一冊は、大竹昭子短文集『五感巡礼』を刊行いたします。
ひとつのエピソードが思わぬ方向に発展して五感を巡礼していく、五つの随想が収められています。
自分は「犬派」だと思っていたが、本質は「猫」かもしれないと気づいた「放浪の効用」、一度聴力を失った女性が体内の音に耳を澄ませて鼓膜を再生させたエピソードが心に残る「聞こえてくるあの音は?」、シマの概念をできる限り拡大して考えを巡らす「シマの境界」、植物の種のように拡散することばの生命力を讃えた「ことばの飛び地」、写真との出会いが自意識の殻を脱ぎ捨てる作用を及ぼした「『わたし』のなかのたくさんの『他人』」。
それぞれのエピソードに潜むエキスを抽出しながら、思索の輪を広げていきます。
自分の書くものは一言で説明するのがむずかしい、と著者は言います。たしかに、これまでのカタリココ文庫のラインナップを見ても写真、美術、漫画とさまざまな表現ジャンルが取上げられてきました。
今回刊行される『五感巡礼』は、そのような著者の物事への関心の持ち方や連結し方がよくわかる、カタリココ文庫のコンセプトが凝縮された1冊と言えるでしょう。初出は日本経済新聞「プロムナード」欄で、そこに2014年7月から半年間連載したエッセイを5つの項目に分けて、それぞれのエピソードがつながるように改稿しました。その作業は思った以上にスリリングでおもしろかった、と著者は述べます。
ジャンルが細分化し、思考のタコツボ化が進んでいるいま、現実世界を旅するように、アタマのなかを巡っていく『五感巡礼』が、凝り固まりがちなアタマに新鮮な刺激となることを願っています。
発行:カタリココ文庫
判型:文庫版 並製 カバー無し 95ページ
編集協力:大林えり子(ポポタム)
装幀:横山 雄(BOOTLEG)
装画:工藤夏海
発売日:2021年1月22日