商品説明
百年後 嵐のように恋がしたいとあなたは言い 実際嵐になった すべてがこわれわたしたちはそれを見た
野村日魚子
ナナロク社
遠くの人に届くのが手紙 つまりこれがそうなのとてもうれしいでしょう
驚きの新人による第一歌集。短歌の文字数から外れているのに、短歌のリズムをたしかに奏でていて、そのリズムと物語を感じさせる歌に引き込まれます。
ー−−ナナロク社紹介文ー−−
57577の短歌の形式を「音数」で大きくはみ出す作品群が、
短歌のリズムをたしかに奏でてつくられる、物語世界。
驚きの新人による第一歌集をいよいよ刊行いたします。
●収録歌より8首
犬よ いくつもある墓碑に書かれている文字のどれ一つとして読めず震えている夜
遠くの人に届くのが手紙 つまりこれがそうなのとてもうれしいでしょう
それはとても寂しいことだという あなたを知る天使はみな表面積の少なく
記憶の中の人間が好きだ 記憶の中の人間はわたしにさわれない
ゆるさない絶対にゆるさないぞとびしょ濡れの犬が言いやわらかい布で拭いてやる
幽霊が出てくる映画 主人公は幽霊で 家族も友人もみな幽霊だった おれは席を立ち映画館を出た
愛はとても速く誰も見たことがないというそれをいまからあなたに見せる
やわらかいものを食べようそのあとに寝ようねいくつもはない夜たち
著者プロフィール
野村日魚子(著)
1993年生まれ。2016年、短歌をはじめる。本書が第一歌集です。
発行:ナナロク社
仕様:四六判変形 ソフトカバー 160ページ
発売日:2022年10月17日